390. 2022年度の第2サトウキビ畑の出芽 2022年5月5日

 毎年5月2日に第2サトウキビ畑の出芽本数を測定している。
 今までの測定結果から出芽本数はサトウキビを収穫している12月-1月の平均最低気温と強い正の相関が認められている。
 果たして今年もその相関に乗るであろうか。
 写真1は出芽状況を示した。
 今回は出芽しなかった区画が3ヶ所あった。


 表1に本年度の出芽本数を表2に2017年以後の年度別出芽本数を示した。

      


  
 
 表3は年度別の総出芽本数および12月、1月の平均最低気温である。
 図1に総出芽本数の変化を示し、図2に12月、1月の平均最低気温の変化を示した。
 図3は総出芽本数と平均最低気温の相関である。
 12月、1月、12月-1月の平均最低気温と総出芽本数には正の相関が認められたが、相関係数が最も大きかったのは1月の平均最低気温であった。


               



 表4と図4に区画ごとの収穫本数と出芽本数の関係を調べた。
 いずれも収穫本数が多かった区画ほど出芽本数も多くなっている。
 その関係はA,B,Cの3つのグループに分けることができた。


 図5はグループA,B,Cに分けて区画No.ごとの出芽本数を示した。
 グループAは図4の直線の勾配が1.7、グループBは1.0、グループCは0.4となった。(図6)
 最も頻度の高いグループBは収穫本数と出芽本数がほぼ同じであり、グループAは出芽本数が収穫本数の1.7倍、グループCは0.4倍ということになる。
 このような差がどのようにして生じるかについては時間ができれば考察することにしたい。

    


        

 今回、出芽しなかった3区画については写真2のサトウキビを種茎とし、写真3のように植替えを行った。
 



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