399.無処理糖蜜発酵廃液の長期放置 2022年8月14日

 本節は研究日誌2021年第349節の続きである。
 写真1,2,3に沪液の放置経過を示した。
 この沪液には多数の小さい球状シアノバクテリアがリークしていた。
 リークしたシアノバクテリアは時間とともに増殖し、凝集してフラスコ底に沈むようになる。





 撹拌したときの放置液のRGBを図1にT値(R+G+B)を図2にRGB%を図3に示した。
 春から夏にかけてはG>R>Bとなり緑色を呈するが、秋から冬にはR>G>Bとなり糖蜜色となる。
 色の変化は温度により影響と考えられる。
 

                

                
                

 放置液液の沪過の様子を写真1に示した。
 沪液にはアイアンバクテリアが多くリークし、そのままフラスコに入れて再放置を開始した。

 写真5に沪過残渣(シアノバクテリアフロック)の顕微鏡画像を示した。

 表1に本節(無処理の糖蜜発酵廃液)と前節(水槽処理+石灰処理)の放置液の電気伝導度(EC)を比較した。
 本節のECは1.4(mS/cm)であるのに対し前節のECは0.4(mS/cm)であった。
 この差は最初の放置液のECの差が主原因であると考えられる。
 従って本節の放置液にはまだシアノバクテリアの増殖に必要なミネラルが残存しているであろう。
 さらに放置を続けECがどこまで減少するかを確認する。


        

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