427. BBK摂取試験 2023年3月14日
本節は第413節の続きである。
すなわち、「黒大豆きなこ」と「黒砂糖製造時に発生する灰汁」を混合し麹で発酵させたものの熱水抽出液を
BBKと称することにした。
Black soybeans (黒大豆)、Brown sugar(黒砂糖)、Koji(麹)の頭文字である。
本節ではこのサンプルの安全性を確かめるために自分で摂取したときの状況を述べる。
(1)摂取試験用サンプルの調製
凍結保存した1次抽出沪液(BBK1)と2次抽出沪液(BBK2)を融解し(写真1)、混合して煮沸濃縮した。(写真2)
煮沸濃縮したサンプルは写真3のように容器に充填し、凍結保存し適宜溶解して使用した。
(3)摂取方法
①最初の30日は6g/日を、続く60日は9g/日を、夕食約2hr前に摂取した。
②摂取時は原液を水で約2倍に希釈して飲み込んだ。
(4)常用している薬等
私は高血圧症であり、カムシア配合錠(カンデサルタン シレキセチル、アムロジピンベシル酸塩)を1日1錠服用している。
またサプルメントとしてラクトザイム(乳酸菌清算エキス)を1日6g服用している。
(5)測定機器
体重および体脂肪率:OMRON Karada Scan HBF701
血圧計:OMRON 手首式血圧計 HEM-6161
(6)BBKの味
酸味と旨味があり甘み、苦味、塩味は感じなかった。
最初は好ましい味ではなかったが、1週間で慣れた。しいて言えば塩味のない醤油の味であろうか?
(7)体重変化(図1,図2,図7)
肥満者である私にとってはありがたいことに体重は低下した。
ただし、6g/日では変化がなく9g/日で効果が見られた。
(8)体脂肪率変化(図3,図4,図8)
体脂肪率は低下傾向にあった。
(9)血圧の変化(図5,図6,図9)
血圧は拡張時の血圧が増加した。
ただし、高血圧薬を飲んでいるので問題のない範囲に抑えられている。
(10)体調の変化
私は約5年間ラクトザイムをの飲み続けており、その効果があって肥満ではあっても
体調には問題がない。
BBKを摂取した3か月はそれに加え集中力(頭の働き)が良くなったような気がする。
いずれにせよ、安全性に問題はないと考えられる。
(11)今後の方向
現在、手持ちのサンプルは全てなくなったので新たな調製を行った上で、摂取試験を
再開したい。
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