413. 麹発酵抽出沪液のメイラード反応抑制作用 2022年11月30日

 前節で総ポリフェノール濃度を測定したのと同じ抽出沪液についてMSG-グルコース系メイラード反応の抑制作用を調べた。
 実験方法は第370節表1および写真11に示した方法と同じである。
 今回の実験の反応液の組成と色調の経過を表1に示した。



 表1の画像より白色度を計算しその経過を抽出沪液ごとに図1に示した。

 図1-1. 1次抽出沪液では反応6日で添加なしの白色度を超えた。
 図1-2. 2次抽出沪液では反応6.5日で添加なしの白色度を超えた。
 図1-3, 3次抽出沪液では反応8日で添加なしの白色度を僅かに超えた。


 図2に反応液の反応前後の吸光度増スペクトルを示した。
 いずれも抽出沪液の添加により吸光度の増加が抑えれていることがわかる。

 図3.には添加なしの吸光度増を100%としたときの相対吸光度増を示した。
 いずれも330nm付近で最も相対吸光度増が抑えられていた。

 図4に抽出沪液添加濃度と相対吸光度330nm増の関係を示した。
 これによればメイラード反応抑制作用は 2次抽出沪液>1次抽出沪液>3次抽出沪液の順であった。
 図5に抽出沪液添加濃度と相対吸光度400nm増の関係を示した。
 これによればメイラード反応抑制作用は 1次抽出沪液=2次抽出沪液>3次抽出沪液の順であった。


 今後、抽出沪液を私自身が摂取してみて体調に影響がでるかどうかを検討する。
 サンプルとしては1次抽出沪液と2次抽出沪液を混合して使用する。

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