442. 2023年夏の第2サトウキビ畑の地温とサトウキビの生育 2023年9月3日

 写真1に第2サトウキビ畑の経過を示した。
7月上旬からサトウキビの飛躍的な生育が起こっていることがわかる。


 写真2は8月下旬の第2サトウキビ畑の状態である。
 外見上の生育状況はZ2>Z1=Z4>Z3のように見える。

 図1にゾーン別平均地温の変化を示した。
 サトウキビの生育が飛躍的に良くなった7月上旬から地温は25℃を超えるようになっている。



 地温の測定は毎日日の出直後に測定しており、実際の測定時刻の変化を図2に示した。



 図3は天候別の地温変化を示した。
 冬の間は天候によって地温は大きく異なるが、夏になるとその違いはほとんどなくなった。


 
 図4にゾーン別5日平均地温相対値の変化を示した。
 ゾーンZ1の平均地温を100%とした相対値である。
 凡例の( )内の数値は過去6年間の無出芽回数である。
 無出芽回数は1月上旬の平均地温と関係があることは第442節に記載した。
 夏になるとゾーンによる平均地温差は小さくなっている。




図5に6月~8月のゾーン別平均地温を示した。
差は小さいながらもゾーン別地温差が大きくなるのは7月でZ4>Z1>Z3>Z2の順であった。


図6にゾーン別平均出芽本数(1株あたり)の推移を示した。
この中でZ4だけが7月になってから急激に出芽本数を伸ばしている。


 図7に7月の区画別平均地温と6月7日から8月10日における出芽本数増の関係を示した。
出芽本数の増加が大きいのは前述の通りZ4であったが、7月の平均地温もZ4が最も高かった。
この地温の差は僅かであるものの、僅かに高い地温が大きい出芽本数の増加の要因であると考える。
Z4の地温が高くなった原因として考えられるのは西日がよく当たるようになったためではないだろうか。

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