444.BBK抽出軽液添加メイラード反応液の長期放置 2023年10月19日

 第413節のメイラード反応液を2022年11月26日から2023年10月4日までガラス瓶に蓋をして室内に放置し、BBK抽出液の添加濃度と色調変化に
どのような関係があるかを見ることにした。
 放置前後のサンプル画像を表1に示した。
 長期放置により色度は増加し、コンタミした微生物が繁殖していた。
 放置液を遠心分離し、遠心上清を10倍希釈してその色調を比較した。
 また沈降物は顕微鏡観察を行い、その画像を写真1に示した。



 図1、図2,図3は遠心上清10倍希釈液をさらに50倍希釈して測定した紫外可視吸光度増スペクトルである。
  
  
  
 図4はBBK抽出沪液添加なしを100%としたときの吸光度増スペクトルである。
 1次抽出液を1.5%添加したときのみ相対吸光度は100%を超えたが、それ以外の条件では100%を下回った。

  
図5は抽出軽液添加濃度と相対OD300nm増、図6は同じく相対OD400nm増の関係を示した。
1次抽出軽液1.5%添加を除き、BBK抽出液の添加は長期放置の場合もメイラード反応抑制効果が
あると言って良いだろう。


   
 1次抽出液1.5%添加の異常性はコンタミした微生物の種類によるのではないかと考えられる。
抽出液添加濃度の低いところの微生物は酵母が主体であり、高いところの微生物は細菌が主体であった。
しかし1次抽出液1.5%では酵母、細菌双方が増殖していた。


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