450. バガス置場残渣を添加した糖蜜発酵廃液の脱色2 2023年12月1日
本節は第415節の続きである。
この試験は2021年12月2日に開始したので、ほぼ2年間継続している。
写真1に2022年11月28日以後の外観経過を示した。
最初の1年では外観上明瞭な脱色は認められなかったが、2年目には明瞭な脱色が確認できるようになった。
すべてのサンプルで明瞭な脱色が見られるようになったのは2023年の夏になってからである。
図1は水添加前の重量、図2は水添加後の重量、図3は累積水添加量の変化を示した。
2023年の夏に水添加量が急増(すなわち蒸発量の急増)がおこっており、このころから明瞭な脱色が始まっている。
これは2023年7月まではサンプルを直接太陽光が当たらない部屋の中においていたのに対し、2023年8月から太陽光がよく当たる窓際においたことが
主原因でないかと考えている。
図4はサンプルを遠心分離した上清を水で10倍希釈したときのOD420nmの経過である。
図5に推定相対深さとOD420nmの関係を示した。
2023年11月12日の時点では相対深さ50-60%付近の残渣を添加したサンプルのOD420nmが低い傾向にあった。
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