452. 第2サトウキビ畑の1年間の地温変化 2023年12月10日
本節は第442節の続きである。
第2サトウキビ畑の日の出直後の地温測定は2022年の11月21日に開始し、2023年の11月30日に終了した。
約1年間の測定であった。
写真1は2023年の出芽が始まった4月上旬から成熟した11月下旬までの第2サトウキビ畑の変化である。
写真2は2023年11月下旬の第2サトウキビ畑の状態とゾーン区分を示した。
図1にゾーン別の平均地温の変化を示した。
図2は日の出直後の地温測定時刻の変化を示した。
図3は天候別の地温変化を示した。
冬は快晴<晴れ<曇り<雨の順に地温は低くなるが、なるになると天候による差は縮小した。
秋になるとその差は再び拡大した。
図4にZ1の平均地温を100としたゾーン別5日平均地温相対値の変化を示した。
ゾーンによる相対地温が大きくなるのは冬であり、前述したように12月下旬~1月中旬の地温差が出芽本数に大きく影響した。
春から秋にかけてはゾーンによる地温差は大きくなかった。
図5は2023年6月から11月の5日平均地温相対値の変化を縦軸の目盛りを大きくして示したものである。
これによれば南東側のZ1とZ2は秋になっても地温はあまり低下しないのに対し、北西側のZ3とZ4は
秋になると大きく低下した。
この傾向は冬になるとさらに大きくなる。
1年間の地温測定の結果、ゾーン別の出芽本数の違いは、12月下旬から1月中旬の地温差によるものと
結論できる。
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