467. カラスノエンドウ 2022年5月15日

 昨年は第3サトウキビ畑ではクサイチゴの実をたくさん収穫することができた。
また、収穫後もクサイチゴ以外の雑草を除去してきたので、今年はさらなる収穫を期待していた。

 ところが、3月になって旺盛に繁殖してきたのはクサイチゴではなくカラスノエンドウであった。(写真1,写真2)
カラスノエンドウの繁殖は4月18日ごろにピークになり、その後、枯れていった。
5月4日から5月9日にかけて毎日少しずつカラスノエンドウを除去した。
カラスノエンドウを除去するとクサイチゴは残っているのは分かったが、その数は昨年と比較すると僅かであった。
 普通カラスノエンドウにはアブラムシが付き、アブラムシを餌とするテントウムシが繁殖するのだが、そういうことは
ほとんどなかった。
 まさにカラスノエンドウの独壇場である。




 カラスノエンドウは可愛らしい赤紫色の花を付け、真昼に開いて夕刻には閉じる。(写真3)


 写真4は結実までの経過を示す。
 エンドウと良く似た緑の莢の実がなる。
 さらに成熟すると莢は黒くなる。この莢の黒さがカラスに似ているところからカラスノエンドウと言うらしい。
 感じでは「烏野豌豆」と書く、 カラスのエンドウではなくカラス・ノエンドウなのだ。


 写真5は刈らなかったサトウキビの周りの成熟したカラスノエンドウの黒い実とクサイチゴの赤い実である。

        
 成熟したカラスノエンドウの莢は開いて種を外に飛ばす。
 莢の内側には白い縞模様があり、遠くから見ると草むらに潜む蛇のようにも見える。(写真6)
     

 今年は刈り取ったサトウキビの残り株にはスエヒロタケが旺盛に繁殖した。(写真7)
 そして蛇に似たカラスノエンドウの蛇に見える開いた莢、 可憐な花からは想像できない不気味さである。
       
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