369.CB濃度を変えた脱色試験の濾液再放置 2021年11月18日
第364節でシアノバクテリア(CB)濃度を変えて石灰処理をした糖蜜発酵廃液の脱色試験を行った。
このときの放置期間は29日で、その濾液はまだ黄色に着色していた。
この濾液をさらに35日間窓際に放置したところ見掛け上無色透明になった。
表1は濾液放置実験No.である。
図1は濾液放置開始時の上底である。
写真2に濾液放置の経過を示した。図1,図2はそれぞれpHと電気伝導度の変化を示した。
35日放置した濾液は大きく着色度が低下している。
放置開始時濾液は透明であったが、放置が進むにつれてビーカー底に微生物フィルムが形成された。
濾過したときに濾液に漏れた僅かなCBが再増殖したものと考えられる。
濾過残渣の顕微鏡画像を写真3に示した。
No.1とNo.2は球状のCBしか存在しないが、No.3には糸状のCBが存在し、No.4,No.5では球状より糸状のものが優勢となった。
再放置濾液は希釈なしでも紫外可視吸収スペクトルを測定できるほど清澄であった。(図3)
図4に示すようにOD420nmは糸状CBが優勢のNo.4,No.5が低くなった。
第364節に記載したように短時間の放置ではCB濃度の増加は有効であるが、放置時間が長くなるとCB濃度による脱色効果は差がなくなる。
一方、本節のように濾液を再放置した場合には最初のCB濃度が効いているようである。
そこで、CB濃度を高くして短期間放置し、その濾液を再放置することにより効率的な脱色ができるのではないかと考えている。
いずれ実証したい。
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