467.金柑シアノバクテリアによる糖蜜発酵廃液の脱色 2024年3月23日
第448節では金柑洗浄水に放置したシアノバクテリアのバイオフロックを糖蜜発酵廃液に懸濁して放置した。
このシアノバクテリアの糖蜜廃液脱色性を見るためである。
放置時の外観経過を写真1,2,3,4に示した。
放置開始時の状態を写真5に示した。
表1に最終沪液のRGB、白色度、バイオフロック重量を示した。
図1に最終沪液の白色度を図2に始発バイオフロック重量と最終バイオフロック重量、図3は放置中のバイオフロック重量増を
示した。
図4には最終バイオフロック重量と沪液白色度の関係を示した。
両者にはある程度強い正の相関が認められる。
図5にはバイオフロック重量増と沪液白色度の関係を示した。
両者には弱い正の相関が認められる。
表2に放置後の色変化を示した。
表2の画像よりR値、G値、B値を計算し、その変化をそれぞれ図6,図7および図8にグラフ化した。
図9はT値(R+G+B)の変化を示した。
このクラフよりT値が250に到達する日数を求めた。
到達日数が短いほど脱色速度が大きいことになる。
表3にはバイオフロック重量とT=250到達日数を示した。
図10より最終バイオフロック重量が大きいほどT=250到達日数には強い負の相関が確認された。
図11より放置中のバイオフロック重量増とT=250到達日数には相関が認められなかった。
写真6は沪過残渣(バイオフロック)の顕微鏡画像である。
いずれも糸状と球状の細胞が混在しているが、その比率はサンプルにより差がある。
細胞の種類と脱色性には関係性は認められず、最終的なバイオフロック重量が多いほど脱色性は大きかった。
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