508.凍結障害黒砂糖シロップの放置 2025年4月21日

 本節は第315節の続きである。
 カビの生えた凍結障害黒砂糖を水道水で希釈してシロップにし室内に放置した。
 瓶の蓋は軽く締めて空気の流出入はできるようにした。
 写真1は放置シロップの液面の経過を示した。



写真2~写真10は放置シロップ表面の経過である。
表面にはカビがフロックを形成していたが時間とともにフロックは沈んでゆき2022年1月には表面フロックは消失した。(写真4)
しかし2022年5月中旬になると再度フロックは表面に浮かんできた。(写真5)
表面のフロックは寒くなると沈み、暖かくなると浮かぶようである。












 図1はシロップの重量変化である。
 重量の減少は水分の蒸発とカビによる糖の分解によるものと考えられる。



 図2はバイオフロックの表面被覆率の経過である。



図3は室温の変化である。



 図4は年度ごとの室温とバイオフロック表面被覆率の関係である。
 表面被覆率は室温が高いほど大きくなった。
 いずれの年度でも室温が12℃以下になると被覆率はゼロになった。



 2023年7月24日にバイオフロックの表面被覆率が一時的に低下した。(図5, 写真7)
この原因は降雨による(図7)、一時的な室温(図6)と気温(図8)の低下にあるようである。


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