510. バガス置場残渣を添加した糖蜜発酵廃液の脱色における沪過残渣の風乾重量 2025年4月25日
本節は第506節で得た沪過残渣を風乾しその重量と脱色性の関係を調べたものである。
写真1に最終放置サンプルの沪液、沪過残渣および風乾沪過残渣の画像を示した。
図1は室内における沪過残渣風乾時の重量変化である。
図2は沪過残渣風乾重量、図3は沪過残渣の水分量である。
図4は沪過残渣の乾燥前水分の固形分(風乾重量)に対する比率である。
図5は沪過残渣風乾重量と沪過残渣乾燥前の水分重量の関係で強い正の相関がある。
直線の傾きより沪過残渣は固形分に対し16~17倍もの水分を保持していることがわかる。
図6は沪過残渣風乾固形分と沪液OD420nmの関係である。
風乾固形分0.3gあたりでOD420nmは極小となった。
全体的に見れば風乾固形分が多いほどOD420nmは低下した。
図7は沪過残渣水分量と沪液OD420nmの関係であり、図6と同様の傾向を示した。
沪過残渣の主体はシアノバクテリアであるから、シアノバクテリアの風乾重量が多いほど脱色は促進されると結論できる。
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