528. BBK残渣の風乾 2025年10月14日
 本節は第465節の続きである。
BBK残渣の室内での風乾経過を示した。

        
 図1にBBK残渣の風乾にともなう重量経過を示した。



図2は乾燥物基準含水率の経過と外観である。
乾燥物にひびが入り割れるようになるのは乾燥物基準含水率が20%程度の時である。

     
 写真2は最終風乾残渣を60℃で乾燥し、それを粉砕したときの経過である。
 
  乾燥残渣粉砕物(5.3g)を水道水で懸濁し、自然沈降→デカンテーション分離→再懸濁による水洗を6回繰り返した。
 その経過を写真3に示した。
   

 表2は自然沈降軽液と最終重液の色調である。
 図3は洗浄回数と軽液の白色度の関係を示した。
 白色度=T/(255*3)である。
  

 自然沈降軽液と最終重液は60℃*18hrで乾燥し、乾燥固形分を測定した。
 その状態を表3に示した。



 表4に洗浄時の重量バランスを示した。
 乾燥品固形分の43%は軽液に移動したと言える。
 すなわち固形分の43%は水溶性である。

 表5は洗浄軽液の固形分比率と白色度である。
 図4は重液と軽液の固形分比率であり、図5は固形分累積比率である。
 図6は固形分比率と白色度の両対数グラフへのプロットである。
 固形分比率が高いほど白色度は低くなることを示している。

 写真4は乾燥粉砕物、写真5は最終重液の顕微鏡画像である。
いずれにも筒状の規則的な形状組織が認められた。
BBK残渣が長期の放置による微生物分解、コバエ蛆虫による摂食に耐えて残った物質の姿である。


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