66. シナモン 2015年6月20日
シナモンは、日本でも桂皮(ケイヒ)とか肉桂(ニッケイ)と呼ばれ古くから使用されているスパイスである。京都の代表的な和菓子である「八つ橋」の風味はシナモンによるものである。
シナモンは南インド、スリランカを原産地とするクスノキ科の常緑樹で、樹皮を細長い形状にナイフではぎとり乾燥させたものをスパイスとして利用する。
写真1と写真2はタイに出張したときにバンコクのスーパーマーケットで購入したシナモンステイックである。
梅雨の雨に濡れた緑のサトウキビの葉と糖蜜色のシナモンステイックの調和が美しい。
シナモンの樹皮の色には同じ「シナモン」という色名が付けられているが、それが代表的な糖蜜色であることは「ワンダムおじさんの糖蜜色研究 Page55」に記載した。
写真3は大分県別府市にある大分香りの博物館に展示されていたシナモンである。
また、私はタイに駐在していたとき「タイ食品展」を見にいったことがあるのだが、スパイス専門店が長いシナモンステイックを展示していた。
見事な長さだったので、一本売ってくれないかとお願いしたところ、親切にも無償で譲ってくれた。
そのロングシナモンステイックは私のバンコクのアパートに長い間飾っていた。(写真4)
私はこの色”糖蜜色”で癒やされていたのである。
シナモンの木を写真5に示した。これは、延岡市内にある九州保健福祉保健大学の薬学部薬草園の見学会があったので、そのとき撮影したものである。
シナモンは私のホームページに今までに何度も登場している。
その記事は以下のとおりである。
25.スパイスのウオッカ抽出液の色
26.タイの市場で入手した薬草のウオッカ抽出液の色 (SP36-40 シナモン)
35.ロックシュガーの加熱色
39.カラメル化抑制作用のあるタイで入手した薬用植物
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