511.冬の赤い葉 2023年1月13日
冬に葉を赤くするのはヒメツルソバだけではない。
自宅や研究室の周りにもこの時期に赤い葉を見つけることができる。
ハゼノキ(写真1)は秋になると紅葉するが、冬になってもその赤い葉を保持している。
クサイチゴ(写真2)の赤い葉については464節にも記載した。
ナンテンも冬になると赤味をおび(写真3)、ツバキの中にも赤紫色の葉になるものがある。(写真4)
生命力の強いランタナの葉も紫色(写真5)にツツジの葉も(写真6)糖蜜色になる。
夏になると研究室の庭に旺盛に繁茂する名前は知らないイネ科の雑草(写真7)も冬になると糖蜜色になる。
母屋の花壇のサトウキビの根本のスイバも糖蜜色になった。(写真8)
近くのガンガン石に生えるシダ植物も糖蜜色になった。(写真9)
サトウキビゲートの側枝の葉も紫味をおびた。(写真10)
以前に春になるとサトウキビの葉が紫色をおびたことを記載したが、冬に紫をおびたことをはっきりと見たのは今回が
初めてであった、
一口に赤い葉といっても実際には赤紫~糖蜜色の葉である。
通常の葉が緑であるので、相対的に赤く見えるのだ。
表1には葉のG%の小さい順に植物を並べてみた。
また図1には葉のRGB%の比較を行った。
クサイチゴ、ハゼノキ、ツバキはG%が小さく赤紫色に見える。
シダ植物、イネ科雑草、ナンテン、スイバ、ツツジはG%が中間で糖蜜色に見える。
サトウキビ、ランタナはG%が大きくくすんだ紫色に見える。
冬になると葉が赤くなるほんとうのメカニズムは分からないが、寒さから植物を守るための抵抗であることは
容易に推定できる。
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