376. 水槽サトウキビの根の風乾 2022年1月14日
第368節で取得した水槽サトウキビの根をバスケットに入れて室内で風乾した。
その経過を写真1に示した。
図1には風乾時の重量経過を図2には相対重量の経過を示した。
相対重量は12%で減少が止まった。
すなわち、最初の根は88%の水分を保持していたことになる。
風乾開始時の根にはいくつもの緑の新芽が出ていたが、乾燥が進むにつれ枯れていった。(写真2)
新芽が枯れ始めるのは相対重量が30%、すなわち水分が70%を切るときであった。
水槽サトウキビの根は茎から細くて柔らかい根が多量に出ていた。
写真3に風乾した根を解体した様子である。
根が生えた茎の相対重量は74%、根は26%であった。
水槽サトウキビの根は土に生えたサトウキビの根とはまったくことなり、細い根が多数集合していた。
土に根をはって植物体を支える必要がないため、細くなって表面積を広げ栄養分の吸収に特化した形態になったと考えられる。
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