484. カビ付き黒砂糖飴状再生品の長期保存 2024年10月6日
2017年7月8日にカビ付黒砂糖を再生したら、ブロック状の黒砂糖にはならず飴状となった。
この飴状黒砂糖はプラスチック容器に入れ、ガムテープで密封して室内の放置した。
2020年1月4日に解放したところ、黒砂糖は飴状のままでありカビの発生はまったくなかった。
今回2024年9月23日に再度解放して観察したところ、黒砂糖は飴状のままでありカビの発生もまったくなかった。
その経過を写真1に示した。
写真2は開封後の飴状黒砂糖の状態と60℃乾燥経過を示した。
写真3は60℃乾燥後の黒砂糖をスプーンですくいあげたときの状態である。
飴状のままであることがはっきりとわかる。
図1は60℃で乾燥したときの重量経過である。
乾燥前半は重量変化がほとんどなく後半に急激に減少した。
後半の重量は自由水の蒸発ではなく黒砂糖中の成分の分解によるものではないかと考える。
7年以上室内に放置したにも関わらず、まったくカビが生えなかったのは次の2つの原因があると考えられる。
①密封していたためカビの増殖に必要な酸素が足らなかった。
②飴状黒砂糖にカビの増殖に必要な自由水が不足していた。
現在60℃乾燥品を密閉せずに36℃のインキュベータに入れカビが発生するかどうかを確認中である。
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