493. カビが生えない2020年生育サトウキビの黒砂糖 2025年1月5日
2020年に生育したサトウキビからつくった黒砂糖は室温で4年間保存してもまったくカビが生えなかった。(写真1)
保存条件は2024年度にカビが生えた黒砂糖とまったく同じである。
しかもこの黒砂糖、開封して味わってみるとまろやかな味になり、できたての黒砂糖より美味しく感じた。
なぜ、2020年度生育サトウキビからつくった黒砂糖が残っていたかというと、この年はサトウキビの
生育が良く、黒砂糖の収量が多かったからである。
2020年と言えば出芽前が暖かく、出芽時期にやや気温が低く葉が赤紫色になった時期である。
図3には2020年生育サトウキビおよび2024年生育サトウキビからつくった黒砂糖を保存したときの
延岡市の月次日最高気温である。
カビが生えなかった2021年の夏は2024年に対して明らかに最高気温が低い。
図4は同じく月次日平均絶対湿度である。
カビが生えなかった2021年の夏は2024年に対して絶対湿度が低い。
これより、できたての黒砂糖を保存した最初の夏の気温と湿度が極めて重要であることがわかる。
最初の夏にカビが生えなければ、その後気温が上がってももはやカビは生えないようである。
カビ防止対策を種々検討しているうちに圧縮袋へ真空包装する方法を思いついた。
これなら密閉できるので室温保存でもカビは生えないと思う。
写真2は2020年生育サトウキビの黒砂糖を真空包装した様子である。
さらに長期保存し、味に変化があるかを見る。
今年度の黒砂糖は、この真空包装を採用することにした。
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