526.キオビエダシャクの幼虫 2025年9月20日
糖蜜色コレクション 第633節でキオビエダシャクが延岡市で大発生しイヌマキ等の葉を食い荒らしていることを述べた。
このたび 私の家の隣にある人見山愛宕地蔵のマキがキオビエダシャクにより枯れそうになっているという知らせを聞いたので
その対策を実施すべくまずは幼虫の捕獲を実施することにした。
人見山愛宕地蔵については下記の記事を参照されたい。
第259節 大貫探索会
第272節 人見山愛宕地蔵
写真1は幼虫の姿である。
幼虫の捕獲は次のようにして行った。
①樹木を棒でたたいて振動を与える。
②振動により糸をひいてぶら下がってくる幼虫と地面に落下した幼虫をピンセットでつまみフリーザーバッグに入れる。
フリーザーバッグを閉じ、屋外(車庫)に放置した。
その経過を写真2に示した。
しばらく放置すると袋の中に黒い凝集物が蓄積して、幼虫も凝集物まみれになって黒くなる。
この凝集物は幼虫が吐き出す糸と排泄物が固まったものと考えられる。
9月11日から捕獲を始めたが9月18日および19日になると捕獲数が0匹となった。
9月19日まで放置した幼虫をフリーザーバッグから取り出し、軽く水洗して写真撮影したのが写真3である。
表1に捕獲総数および放置による生存数を示した。
図1は幼虫捕獲数の変化である。
日数とともに減少し、9月18日にはついに0匹となった。
生存率は放置2日までは100%であるが、3日目で急激に低下し、5日以後は0%となった。
幼虫の先端部は最初はオレンジ色をしているが、放置により暗色化していく。
捕獲した幼虫と市販納豆をまぜ、幼虫が納豆菌により分解されるかどうかの実験を開始した。
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