646.ネムノキ切り株から生えた枝の切断 2025年10月28日
2021年11月4日に研究室の裏にある大きなネムノキを伐採した。(第443節)
これはネムノキが自治会の屋外放送設備の電柱を建てるためであった。
切り株からは新しい枝が出てきて、そのたびに枝を切断しているのだが切っても切っても
生えてくる。生長する枝を放置しておくと電柱の邪魔になるので、大きくなる前に切断する必要があるのだ。
図1に今までの枝切断回数累積値の経過を示した。
今までに合計10回の枝切断を行ったことになる。
最初の4回目までは以下の節に記述した。
第477節 ネムノキ切断面の変化
第492節 ネムノキ切り株の枝の生長と切断
第514節 ネムノキの切り株の枝の生長と切断2
本節では切断5回目から10回目までの期間の経過について記載する。

写真1はネムノキ切り株の経過写真である。

表1はネムノキ切り株のRGBおよびRGB%の経過である。

図2は表1のG%の変化をグラフ化したものである。
G%が高いほど切り株は緑色の葉を茂らせた枝に覆われているということである。
図2によると夏には枝を切断してもすぐに枝が伸びだすが、冬はまったく枝が出ないことがわかる。

写真2は2024年10月7日の枝切断風景である。
枝の根元にはキクラゲが発生していた。

2025年の10月15日に切断した枝を屋外に放置した。そのときの経過を図3に示した。
葉の緑色の退色は極めて早く、糖蜜色を経て最終的には紫味を帯びた灰色になった。

図4は放置したG/RとG/Bの変化である。
G/Rは放置初期に急激に低下し、G/Bは直線的に低下した。
いずれにせよG(緑)の比率が経時的に低下していくことは明白である。

写真3に示すように屋外放置により、枝の葉と木質部分は分離した。
葉の残渣は迅速に土に還るが、木質残渣部分はそう簡単に分解されることはない。

それにしても切り株はいつまで新しい枝を出し続けるのだろう。
切り株の地下にある根は生きており、栄養も十分にあるのだと思う。
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