504.冬に赤紫色になった軒下サトウキビの葉 2025年3月15日

 前節に記載した通り、今年は刈り取り中の第2サトウキビ畑に赤紫色の葉を見つけた。
同じように研究室軒下のサトウキビでも赤紫色になった葉があった。(写真1)


 研究室軒下のサトウキビの葉色変化については第488節で述べたが、今回はそのデータに新しいデータを追加し解析を行った。
(写真2,表1,図1.図2)


 

 
 

 その結果2025年1月の葉色G/Rも従来と同じく、1月平均気温との関係で正の相関にあった。
 すなわち、2025年1月もその平均気温から予想される通りのやや緑を帯びた糖蜜色であった。(図3)
 

見つけた赤紫色の葉に着目してその色変化を負ったのが表2である。


 図4に葉のRGB%の変化を示した。
 また図5にG/RとB/Rの変化を示した。
 1月中旬まではG/RとB/Rがほぼ同じであるが、1月中旬以後はB/Rが小さくなり、赤紫色から糖蜜色に変化していった。


 図6に年度別の10月、11月、12月の平均気温を比較した。
 冬に赤紫色の葉が見られた2024年度は他の年度に比較して10月、11月の温度が高かった。
 すなわち、2024年度は他の年度に比較して10月、11月に光合成が活発に行われており12月の低温によりそれが
 低下したため、発生した活性酸素から防御するために赤紫色のアントシアニンが生成されたのではないかと考えられる。
 これは5月に葉が赤紫色になったときと同じメカニズムであろう。

 

 ただし5月に赤紫色になった葉はその後の気温上昇により緑色に戻るが、冬に赤紫色になった葉は枯れて糖蜜色に
なってしまう。

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